company-log

業務効率化のための情報満載

 

【セミナーレポート】明日から変えられる現場での事故事例ウェビナー_2026年10月開催

banner_202610

明日から変えられる現場での事故事例ウェビナー レポート

【バナー】11月度ケーススタディ

↑次回開催はこちら↑

本ウェビナーの投影資料をダウンロード

投影資料には2026年9月に起きたすべての事故事例が掲載されています。

資料DLページへ

※資料はベトナム語版のご用意もございます。

本ウェビナーは、現場で実際に発生した事故事例をもとに「何が起きたのか」を共有し、 再発防止につながる視点を整理する定期開催コンテンツです。
今回は「発生状況(事故の起こり方)」を中心に取り上げ、 明日から現場で意識できるポイントを解説します。


今月の事故発生傾向

2026年9月は、以下のような傾向が確認されました。

  • 11件の業務災害が発生。前月(22件)から10件以上減少した

  • 件数は減った一方で、階段からの転落は4か月連続、定置管理の不備による転倒は3か月連続で発生している

  • 型別では「切れ・こすれ」「動作の反動・無理な動作」が各2件(18.18%)で最多。熱中症も1件発生した

  • 就業期間別では1〜3か月の経験が浅い層が6件(54.55%)と半数を超えた。世代別では40代・50代が各3件(27.27%)

現場ルールを再徹底するだけでなく、ルールの意味や、ルールが形だけになってしまう理由まで含めて検証することが求められます。また、10月は昼夜の気温差が大きくなり、油断による熱中症にも引き続き注意が必要です。


事故事例①|高温物との接触(体を支えた台車が動き、鉄板に手をついて火傷)

10月_1

事故概要

食料品製造業の現場において、コンベアで流れてくる熱せられた鉄板(奥行1m)の上のお好み焼きに豚肉を乗せる際、左側の台車を支えにして体を奥に伸ばしたところ、台車が動いて咄嗟に鉄板へ右手をついてしまった事例です(50代男性、業務経験1ヶ月、休業見込7日)。
右手のひらの熱傷に至りました。
支えにしていた台車はキャスター付きで、耐熱手袋を着用するルールもありませんでした。入社1週間で、危険な箇所や設備の特性を理解しきれていなかったことも背景にあります。

事故のポイント

  • キャスター付きの台車を「体を支えるもの」として使うことを、現場が容認していた。安全のために置いたものが、別の危険を生んでいないかをリスクアセスメントで確認する

  • 「今、大丈夫」では意味がない。最繁忙期でも、体調不良時でも、新人でも「危険を見つけられるか、かわせるか、守れるか」という視点で、定位置管理や作業者の動線を確認する

類似事例|安全対策への過信

10月_類似事例

グロップの派遣先では、安全のために導入したものが原因になった事故がほかにも起きています。

  • 静電気で感電:作業着と保護具の組み合わせの中に、静電気の帯電を促すものがあった。組み合わせを見直し、静電気除去器具の導入と湿度管理を徹底

  • ストッパーが機能せず手を挟まれる:部品を支えるストッパーが日常の振動でずれていた。点検項目にストッパーを追加し、他部署へも横展開

  • リフターと作業台シャフトの段差で指を挟まれる:腰痛対策として導入したリフターと装置側のシャフトに段差があった。シャフトを同じ径に変更し、手順書を作り直して周知

「安全のために使っている/設置しているもの」についても、本当に安全か、別の危険を生んでいないかを確認できているか、見直してみてください。


事故事例②|熱中症(寝不足の状態で立ち作業中に立ちくらみ、転倒して頭部を打撲)

10月_2

事故概要

輸送機械器具製造業の現場において、寝不足の状態で立ち作業による製品検査に従事していたところ、立ちくらみがしてその場にうずくまり、バランスを崩して転倒した際に頭部を打ちつけた事例です(50代男性、業務経験3か月、休業見込21日)。
熱中症と後頭部打撲に至りました。
気温が下がり始めた8月後半は注意喚起が少なくなっており、本人も油断して水分補給を怠っていました。

事故のポイント

  • 熱中症は真夏だけのものではない。気温が下がり始めた時期こそ、注意喚起が減り、本人も油断しやすい。この時期にあらためて初期症状と対応方法を周知する

  • 昼夜の気温差が大きくなる10月は、体が暑さに慣れた状態(暑熱順化)が弱まっている可能性もあり、まだ注意が必要

  • 寝不足などの日々の体調管理も熱中症の予防につながる。作業前の体調確認とあわせて指導する


事故事例③|墜落・転落(手すりを使わずに階段を降り、足を踏み外して転落)

10月_3

事故概要

製造業の現場において、場内の階段を降りていたところ、足を踏み外して階段の中段(5〜6段目)から踊り場まで転落した事例です(40代女性、業務経験2か月、休業見込3日)。
両膝・すね、恥骨、右肩の挫傷に至りました。
階段には滑り止め・手すり・一方通行のマークまで備わっていましたが、手すりは使っておらず、片手にバッグを持っていました。事務作業のスタッフだったため、安全面の注意は通勤災害がメインになっていました。

事故のポイント

  • 階段からの転落は4か月連続で発生している。設備が整っていても、手すりを持たなければ防げない

  • 階段は降りるときに特に注意し、必ず手すりを持つ。現場作業のスタッフだけでなく、事務スタッフにも同じように周知する

グロップにおける階段での転倒事故(過去10年)

10月_階段データ

グロップで過去10年に発生した階段での転倒事故(通勤中・業務中の合計)を見ると、次のことがわかります。

  • 88.9%が「降りるとき」に発生。降りるときは重心が前に寄ってバランスを崩しやすく、目線も前に向いて足元への注意が不足しやすい

  • 94.5%が「手すりを持っていない」状態で発生。手すりが左右の片方にしかない場合は、手すりがある側を「降りる側」にする

  • 76.1%が休業災害。骨折も13件発生しており、その多くが休業1か月以上

  • 40代以上が全体の65.2%を占める


事故事例④|切れ・こすれ(野菜カット機に詰まった茄子を手で押し込み、指を切る)

10月_4

事故概要

食料品製造業の現場において、野菜をカットする機械に茄子を投入していた際、詰まった茄子を手で押し込んだところ、刃に手が触れてしまった事例です(40代女性、業務経験1年4ヶ月、休業見込14日)。
右中指の挫創(3針縫合)に至りました。
以前から詰まりやすいという認識はあったものの報告されておらず、切創手袋の着用ルールも守られていませんでした。基本ルールの教育も、入社時以降は実施されていませんでした。

事故のポイント

  • 「詰まりやすい」という現場の気づきが報告されないままになっていた。小さな不具合を報告できる仕組みが、事故を防ぐ入り口になる

  • 詰まりを手で直す作業は、食品工場で起きやすい事故の一つ。この現場では、投入口を細く変更し、押し込み棒を導入した

  • 基本ルールの教育は入社時だけで終わらせず、定期的に繰り返す

関連法令|食品加工用機械の覆い・原材料の送給・取り出し

10月_関連法令

労働安全衛生規則では、食品加工用の切断機・切削機について次のように定められています。

  • 第130条の2:刃の切断・切削に必要な部分以外には、覆い・囲いなどを設ける

  • 第130条の3:原材料を送給する際に危険がある場合は、機械の運転を停止するか、作業者に用具を使用させる。作業者は、用具の使用を命じられたら使用しなければならない

  • 第130条の4:原材料を取り出す際も同様に、機械を停止するか用具を使用させる

詰まった原材料を手で押し込む・取り出す作業は、これらのルールの対象になります。

食品製造工場以外の類似事例

10月_類似事例_食品以外

詰まりやズレを直そうと機械に手を入れて挟まれる事故は、食品工場以外でも起きています。自動車部品工場・紙製品工場・電子部品工場・印刷工場のいずれも、機械を止めずに手を入れたことが共通しています。


事故事例⑤|挟まれ・巻き込まれ(斜めに組み付けた軸受けを直そうとして指を挟まれる)

10月_5

事故概要

生産用機械器具製造業の現場において、産業用ロボットの組付け作業中、テーブル上の軸受けを斜めに組み付けてしまったため、左手で持ち上げて修正しようとした際、右側に添えていた右手中指の先端がシャフトと軸受けの間に挟まれた事例です(20代男性、業務経験1ヶ月、休業見込6日)。
右手中指先端の骨折に至りました。
「水平に差し込まないこと」という注意書きはあったものの、作業に慣れていないうえに焦りが重なり、正確に挿入できませんでした。

事故のポイント

  • 注意書きがあっても、経験の浅いスタッフは焦ると守れない。「慣れ・コツ」に頼らなくても水平に挿入できる作業方法や治具の導入を検討する

  • 決めた作業方法は作業手順書でルール化し、そのうえで教育する。修正作業のような「本来の手順から外れたとき」の動き方も手順に含める


まとめ|「安全のつもり」と「慣れ」を見直す

2026年9月の業務災害は11件と、前月から大きく減少しました。一方で、階段からの転落は4か月連続、定置管理の不備による転倒は3か月連続で起きており、同じ型の事故が繰り返されています。

今回の5事例を振り返ると、安全のために置いたものが別の危険を生んだ事故(キャスター付き台車)、設備やルールがあっても使われていなかった事故(階段の手すり・切創手袋)、そして経験の浅さや焦りから手順どおりにできなかった事故(軸受けの組付け)が並びます。気温が下がり始めた時期の熱中症も、油断から起きたものでした。

ルールを再周知するだけでなく、ルールの意味や、守られなくなってしまう理由まで含めて現場で検証することが、再発防止の第一歩になります。

株式会社グロップでは、労災認定の有無に関わらず 「健康で安全に働けるか」を基準に、 現場ごとの課題に応じた安全指導・パトロール・個別相談を実施しています。

投影資料のダウンロード

本ウェビナーの投影資料をダウンロード

本ページでご紹介した事故事例は一部です。

投影資料には2026年9月に起きたすべての事故事例が掲載されています。

※資料はベトナム語版のご用意もございます。

資料DLページへ

※所要時間:1〜2分


次回予告|明日から変えられる現場での事故事例ウェビナー

【バナー】11月度ケーススタディ

次回のウェビナーでは、10月に発生した最新の事故事例をもとに、 現場で見落とされがちなリスクと再発防止策を解説します。

・現場で実際に起きた最新事故事例

・事故の背景にある行動・環境要因

・明日から実践できる安全対策のヒント

開催日程:2026年11月17日(火) 11:30 〜 11月19日(木) 12:00(期間中いつでも視聴可能な無料オンデマンド配信)

安全パトロールや個別相談も随時受け付けています。
現場の安全対策にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


安全衛生のご相談・お申し込み(無料)

安全衛生サービス導入のご相談・安全パトロールのお申し込みを受け付けています

現場の状況に合わせて、事故の再発防止に向けた進め方をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

  • 安全衛生サービス導入のご相談
  • 安全パトロールの申し込み(無料)
  • 無料カリキュラム相談会の申し込み
お問い合わせ・お申し込みはこちら(無料)

※所要時間:1〜2分

目次