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【セミナーレポート】明日から変えられる現場での事故事例ウェビナー_2026年7月開催

NEW ケーススタディバナー (2)

株式会社グロップが毎月開催している「明日から変えられる現場での事故事例ウェビナー」のセミナーレポートです。
今回は2026年6月に発生した事故事例の中から、現場の安全衛生管理に活かせる5件をピックアップしてご紹介します。再発防止のポイントとあわせて、自社の現場改善のヒントにお役立てください。

8月

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今月の事故発生傾向|災害発生件数 16件

2026年6月の業務災害発生件数は16件で、前月(14件)からほぼ横ばいとなりました。4日以上の休業災害は前月比マイナス3件と減少したものの、引き続き機械由来の挟まれ事故やフォークリフトによる人身事故が発生しています。

また、昨年よりも気温の上昇は緩やかであるものの、例年通り6月から暑さに起因する事故も発生し始めています。本格的な夏を迎える前に、熱中症対策だけではなく、暑さに起因する注意力の散漫・疲労がトリガーとなる事故を未然に防ぐため、現場の安全対策を見直しておきましょう。


事故事例①|躓き・転倒(ストッパー不良の空台車に接触し転倒・膝の亀裂骨折)

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事故概要

生産用機械器具製造業において発生した事故です。
作業中、後方に置かれていたストッパー不良の空台車が動き出し、被災者の背中に接触しました。被災者は台車が接触したことに驚き、慌ててその車輪に躓いて転倒。右ひざの亀裂骨折を負い、3日間の休業となりました。

背景には、タイヤの摩耗によりストッパー(当てがうタイプのブレーキ)が機能していなかったこと、すなわち定期点検の不備があります。事故後に再点検したところ、10台中2台に不良台車が見つかりました(部品交換済み)。

事故のポイント

  • 台車のストッパーやタイヤの摩耗状態を定期点検の対象に含め、確実に実施する

  • 台車の整理整頓・定置管理のルールを見直し、作業エリアの後方に不用意に台車が置かれない状態をつくる


事故事例②|熱中症(自覚のないまま体調が悪化し病院へ搬送)

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事故概要

食料品、飲料、たばこ、飼料製造業において発生した事故です。
飲料物を取り扱う工場内でシール剥がしや検品作業に従事していたところ、休憩前のタイミングでリーダーが声掛けを行い、移動しようとした際に足元のふらつきを感じました。飲料を飲もうとしたものの上手く口に運べず嘔吐。4時間程度横になっていましたが体調が変わらず、病院へ搬送されました。傷病は全身症状(脱水症)で、2日間の休業となりました。

体調不良はあったものの、朝礼の時点でそれを見つけることができませんでした。なお、休ませる際には付き添いスタッフを配置する対応が取られていました。

事故のポイント

  • 朝礼などの始業前の体調確認で不調のサインを拾える仕組みをつくる

  • 体調不良者を休ませる際は付き添いスタッフを配置し、容態が改善しない場合は速やかに医療機関へつなぐ

【特集】暑さの中では判断力が低下する

熱中症というと「汗が止まらなくなり、意識を失って倒れ込む」というイメージを持たれがちですが、本当に怖いのは「倒れる前」です。体が普通に動いていても注意力が低下し、重大な事故やヒューマンエラーを引き起こします。

建設作業現場を模した実験では、23℃・29℃・35℃の3つの温度環境で90分間、「体」と「脳」の両方を使う作業を同時に行い、パフォーマンスが計測されました。その結果は以下の通りです。

  • 体は普通に動く:35℃の猛暑であっても、棚を運んだり組み立てたりするスピードは落ちませんでした。物理的な作業は指示通りに行えるため、周りからも本人からも「異常」には気づけません
  • 脳は「聞き逃す」:35℃の環境では時間の経過とともに音声を聞き逃すエラーが急増し、作業開始から60分を過ぎると約25%(4回に1回)の指示を見落としました。手順を無視する「ルール違反」も35℃で最も多く発生しました
  • 「まだ疲れていない」は信用できない:本人が感じる疲労感と実際のエラー発生率には関連がありませんでした。本人が「元気だ」と思っていても深部体温は上がり、ミスは起きています

実際にグロップの現場でも、送風機の配線で躓いて両肘を骨折した事例、汗を拭こうとした際にコロコンラインで躓き転倒した事例、暑さで朦朧となり階段から転落した事例など、「暑さ」が原因となった事故が発生しています。

自分の感覚(自覚症状)だけで休憩を判断するのは極めて危険です。暑い日の作業では、感覚を過信せず計画的な「こまめな休憩」を徹底しましょう。


事故事例③|高温・低温のものとの接触(バルブの閉止確認不足による熱水噴出で熱傷)

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事故概要

化学工業において発生した事故です。
400L移動タンクを熱水で満水洗浄した後、タンク内の熱水を排水するため底バルブ(ダイアフラムバルブ)を確認。閉まっているだろうと見た目で判断してバルブのキャップを外したところ、実際にはバルブが完全に閉止されておらず、熱水が勢いよく噴出しました。作業者の左前腕、右太腿、左太腿に熱水がかかり、Ⅱ度熱傷を負っています。

背景には、バルブの開閉状況がすぐに見えない構造であったこと、保護具は用意されていたものの未着用であったことがあります。事故後、バルブは開閉状態がわかりやすいものに交換され、熱水がかかっても直撃しない位置へ作業位置が変更されました。

事故のポイント

  • バルブは開閉状態が一目でわかるものを採用し、見た目の思い込みによる判断をなくす

  • 用意された保護具を確実に着用する

  • 熱水などの危険源に対しては、直撃を受けない作業位置を設定する


事故事例④|挟まれ・巻き込まれ(攪拌機の蓋に指を挟まれ骨折)

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事故概要

食料品、飲料、たばこ、飼料製造業において発生した事故です。
チョコレートを攪拌する機械の洗浄中、両手で蓋を開けていたところ左手が滑り、勢いよく閉まった蓋に右手小指を挟まれました。傷病は右手小指の中節骨骨折です。

原因は、蓋のクローザーが故障していたことです。クローザーが点検項目に入っていなかった可能性や、事前にヒヤリハットとして拾えなかったのかという点が課題として挙げられています。

事故のポイント

  • 蓋のクローザーなど、故障すると危険につながる部品を点検項目に含める

  • ヒヤリハットの収集・共有により、故障や異常の兆候を事故になる前に拾い上げる


事故事例⑤|挟まれ・巻き込まれ(稼働中のローラー洗浄で手を挟まれ裂傷)

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事故概要

食料品、飲料、たばこ、飼料製造業において発生した事故です。
ローラーを洗浄中、ローラー内部に残っていた製品を発見。取り除こうと手を入れた際、ローラーとフレームに手を挟まれ、左手甲に裂傷を負いました。被災時は機械を停止せず(回転したまま)洗浄作業を行っていました。

背景には、センサーやカバーが設置されていなかったことに加え、「掃除の時は機械を止める」というルールが守られていなかったことがあります。

事故のポイント

  • 安全3原則――「掃除の時は機械を止めること」「動いているところには絶対に手を出さないこと」「異常時は止めて、呼んで、待て」――を徹底する

  • 危険箇所へのセンサー・カバーの設置を検討する


まとめ

2026年6月の業務災害は16件と前月からほぼ横ばいでしたが、台車のストッパー不良やクローザーの故障といった設備・点検起因の事故、機械を停止せずに行った洗浄作業によるルール未遵守の挟まれ事故、そして熱中症・熱傷と、内容は多岐にわたりました。
特にこれからの季節は、倒れるような熱中症だけでなく、暑さによる注意力の低下がトリガーとなる事故にも警戒が必要です。設備点検・保護具の着用・安全3原則という基本の徹底とあわせて、計画的なこまめな休憩を現場に根付かせていきましょう。


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次回開催のご案内

8月

次回は「7月発生の最新事故事例紹介」をお届けします。無料オンデマンド配信となり、配信期間中はいつでもご視聴いただけます。

  • 配信期間:2026年8月19日(水)11:30 〜 8月21日(金)12:00
  • 無料オンデマンド配信(期間中いつでも視聴可能)

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