SNSキャンペーンの事務局代行おすすめ10選!応募受付・抽選・発送の対応範囲を比較

「フォロー&リポストで抽選100名にプレゼント」。企画は決まった。告知クリエイティブも用意した。しかし実施が近づくにつれ、担当者の頭に浮かぶのは別のことです。
当選者100名に個別でDMを送るのは誰がやるのか。住所を集めるフォームは誰が作るのか。集まった個人情報はどこに保管するのか。賞品を100個梱包して発送するのは、通常業務と並行してできるのか。
SNSキャンペーンの負荷は、企画ではなく「実施後」に集中します。そして、この工程だけを外部に委託できるのが事務局代行です。
ただし、注意すべき点があります。事務局代行と名乗る会社でも、賞品の物理的な発送に対応していない会社が存在します。ツールを提供する会社と、人が運営を代行する会社が、同じ「事務局代行」という言葉で語られているためです。
この記事では、応募受付・抽選・発送の対応範囲を公式サイトで確認したうえで10社を比較し、自社に合う委託先の選び方を整理します。
目次
SNSキャンペーンの事務局代行とは?対応できる業務範囲
事務局代行とは、SNSキャンペーンの応募受付から当選者対応、賞品発送までの運営業務を外部に委託することです。まず、具体的にどのような工程があるのかを分解します。
応募受付・応募者データの収集と管理
X(旧Twitter)のリポスト、Instagramのハッシュタグ投稿、LINEの友だち追加など、応募方法に応じて参加者のデータを収集し、一覧化する工程です。応募期間中に随時収集する場合と、終了後にまとめて取得する場合があります。
抽選と当選者の選定
収集した応募者データをもとに抽選を行い、当選者リストを作成します。実務で見落とされがちなのが、懸賞への応募だけを目的としたアカウント(いわゆる懸賞アカウント)を除外する処理です。ブランドのファンを増やす目的でキャンペーンを実施する場合、この除外対応の有無は成果に直結します。
当選連絡と個人情報の取得
当選者に各SNSのDMで通知を送り、賞品の送付先を回収する工程です。専用の個人情報入力フォームを作成し、DMと一緒に送るのが一般的な流れになります。
なお、SNSのDMには送信数の制限があるため、当選者数が多い場合は複数日に分けて送信することになります。1日に送付する通知の上限を設定して運用する会社もあります。
賞品の手配・梱包・発送
回収した住所をもとに、賞品を梱包して発送します。工数が最も大きく、外部委託の効果が最も出やすい工程です。
賞品を自社で用意する場合は委託先の倉庫へ納品し、賞品の調達自体を任せられる会社もあります。デジタルギフトやクーポンコードを送付する形式であれば、物理的な発送は発生しません。
問い合わせ対応・投稿の検閲
応募方法が分からない、当選連絡が届かないといった参加者からの問い合わせに対応します。フォトコンテスト形式など投稿内容が公開されるキャンペーンでは、不適切な投稿を確認する検閲作業が必要になる場合があります。
キャンペーン終了後の個人情報破棄
当選者から取得した個人情報を、キャンペーン終了後に適切に破棄する工程です。廃棄証明書や抹消証明書を発行する会社もあり、社内の情報管理ルール上、証明書が必要かどうかは事前に確認しておくべき項目です。
▶関連記事:キャンペーン事務局とは?業務内容とアウトソーシングのメリット
事務局代行会社は3タイプに分かれる
10社の公式サイトを確認したところ、「SNSキャンペーンの事務局代行」を掲げる会社は、成り立ちによって3つのタイプに分かれることが分かりました。なお、この分類は本記事が比較のために便宜上設けたもので、業界標準の区分ではありません。得意な工程が異なるため、まずこの違いを理解しておくと選定を誤りません。
物流基盤型:自社倉庫を持ち発送に強い
販促物流や発送代行を母体とする会社です。自社倉庫で賞品を保管し、梱包・発送までを一貫して行えます。大量発送、賞品の調達代行、ラッピングや同梱物の指定といった要望に対応しやすいのが特徴です。
一方、SNSの企画立案や投稿運用そのものは範囲外の場合があります。
SNSマーケ型:企画・投稿運用まで一貫
SNS運用代行やキャンペーン制作を母体とする会社です。企画から投稿の運用、検閲、事務局までを一気通貫で任せられます。SNSの仕様変更やプラットフォーム規約への理解が深いのも強みです。
発送についても対応する会社が多いものの、自社倉庫を持たず外部と連携するケースがあるため、大量発送時の条件は確認が必要です。
ツール型:自動化に強いが物理発送は範囲外の場合がある
インスタントウィンやレシート応募などを実現するシステムを提供する会社です。応募から抽選、当選通知までを自動化できるため、即時抽選型のキャンペーンでは圧倒的に効率的です。
ただし注意が必要なのは、デジタルギフトの配布には対応していても、物理的な賞品の梱包・発送は範囲外という場合があることです。「事務局代行に対応」と記載されていても、その事務局にどこまで含まれるのかを個別に確認してください。また、事務局代行だけの依頼を受け付けず、システム導入とセットでの契約を前提とする会社もあります。
自社に合うタイプの選び方
判断の起点はシンプルです。
- 物理的な賞品を送るか:送るなら物流基盤型、またはSNSマーケ型で発送対応が明記されている会社
- 企画から相談したいか:SNSマーケ型
- 即時抽選(インスタントウィン)をやりたいか:ツール型、または対応を明記している物流基盤型
- デジタルギフトのみで完結するか:ツール型でも問題なし
SNSキャンペーンの事務局代行おすすめ10選
各社の対応範囲を一覧にまとめました。すべて公式サイトの記載にもとづいています。
| 企業 | タイプ | 応募受付 | 抽選 | 発送 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 【PR】グロップ | 物流基盤型 | ○ | ○ | ○ | 千葉・愛知・岡山にBPO拠点 |
| アテナ | 物流基盤型 | ○ | ○ | ○ | 賞品調達・金券取扱可 |
| アクセスプログレス | 物流基盤型 | ○ | ○ | ○ | スポット対応可 |
| ドルフィンKOTO | 物流基盤型 | ○ | ○ | ○ | 土日着指定に対応 |
| シェアコト | SNSマーケ型 | ○ | ○ | ○ | 懸賞アカウント除外に対応 |
| ピクルス | SNSマーケ型 | ○ | ○ | ○ | 内製化支援の段階選択可 |
| アディッシュプラス | SNSマーケ型 | ○ | ○ | ○ | 準備期間1〜2か月 |
| ソフトロック | SNSマーケ型 | ○ | ○ | ○ | 冷蔵・冷凍賞品の発送可 |
| World Wide System | ツール型 | ○ | ○ | ○ | システム導入が前提 |
| メディアスクエア | ツール型 | ○ | ○ | △ | 物理発送は記載なし |
【PR】株式会社グロップ
株式会社グロップは、1975年の設立以来、企業からの業務受託を手がけてきたアウトソーシング企業です。現在は人材派遣事業とBPO事業の両輪で全国に展開し、年間4,000件以上のアウトソーシング案件を請け負ってきた実績があります。
キャンペーン事務局では、企画立案から応募受付、抽選、景品手配・発送まで1社で完結できる体制を持っています。千葉・愛知・岡山の3県に自社直営のBPO拠点を構えており、同梱物の封入や発送作業を自社内で行える点が特徴です。案件の規模や時期に応じて作業拠点を選定でき、人手が必要な場面では社内の人材派遣部門と連携できるため、大規模案件にも対応できます。
プライバシーマーク取得事業者として、当選者の個人情報を扱う業務の管理体制も整備しています。
こんな企業におすすめ:賞品発送を含めて丸ごと任せたい企業、キャンペーン以外のバックオフィス業務もあわせて相談したい企業
株式会社アテナ
「SNSキャンペーン事務局」の専用ページを設け、X・Instagram・TikTokに対応しています。フォロー&リポスト、ハッシュタグ投稿、インスタントウィン、コメント応募と、複数の応募形式をカバーしています。
特徴は賞品まわりの対応力です。自社倉庫で賞品を預かって発送するほか、賞品の調達自体にも対応し、金券の取り扱いも可能としています。デジタルギフトやクーポンの送付にも対応しているため、物理発送とデジタル配布を組み合わせたキャンペーンにも向いています。
こんな企業におすすめ:賞品の調達から任せたい企業、TikTokキャンペーンを実施したい企業
株式会社アクセスプログレス
販促プロモーションと業務アウトソーシングを展開する企業です。事務局マニュアルの作成、問い合わせ対応、応募受付管理、抽選作業、応募集計・報告、景品手配・発送、個人情報廃棄までを一貫して提供しています。
同社が公表する累計実績は10,000件以上で、自社設備で完結する体制を強みとしています。プライバシーマークを取得済みです。
一部のスポット業務にも対応しているため、社内体制で足りない工程だけを切り出して外部化する使い方も可能です。
こんな企業におすすめ:実績数を重視して選びたい企業、一部工程だけを委託したい企業
株式会社ドルフィンKOTO
1961年3月23日設立の販促物流企業です。キャンペーン事務局代行とプレゼント発送を組み合わせたサービスを提供し、X・Instagram・LINEを介したキャンペーンの設計、インスタントウィンキャンペーンの提案にも対応しています。
発送面の細やかさが際立ちます。賞品の選定から最適なラッピング・梱包、届け先が個人宅の場合は土日着を狙った発送日の設定まで対応すると明記しています。プライバシーマークを運用しており、応募ハガキのデータ化にも対応します。
こんな企業におすすめ:賞品の受け取り体験にこだわりたい企業、SNSとハガキ応募を併用する企業
株式会社シェアコト
SNS運用代行を母体とし、XとInstagramそれぞれに専用の事務局ページを用意しています。累計500件以上のキャンペーン支援実績を公表しています。
事務局の工程を具体的に公開しているのが特徴です。応募者データの集計、懸賞アカウントの除外を含む抽選、DMでの当選通知と個人情報入力フォームの送付、賞品発送、事務局クローズ後の個人情報破棄までを明示しています。1日に送付する当選通知の上限を設定して運用する点も記載されています。
プライバシーマークを取得しており、当選者と直接やり取りする体制を持っています。賞品の梱包は通常無地ですが、希望に応じてパッケージデザインにも対応します(別途費用)。
こんな企業におすすめ:運用フローの透明性を重視する企業、ブランドのファンを増やす目的でキャンペーンを行う企業
株式会社ピクルス
2003年創業のWebマーケティング企業で、Xキャンペーンツール「キャンつく」を提供しています。
同社がブログで公開している事務局代行業務の内訳によると、業務範囲は8工程に整理されています。プレゼント手配、応募規約作成、キャンペーンツール設定、キャンペーン用投稿運用、お問い合わせ対応、検閲、抽選・当選連絡・個人情報取得、プレゼント発送の8つです。
支援の関わり方も3段階から選べます。企画から運用までまとめて任せるフルサポート、特定領域だけを依頼するハイブリッド、ツールのみを使って自社運用する形の3つです。
こんな企業におすすめ:将来的な内製化を視野に入れている企業、応募規約の作成から相談したい企業
アディッシュプラス株式会社
SNS運用代行とSNSリスク対策を母体とする企業です。X・Instagram・LINE・Facebookの運用をサポートし、事務局支援サービスでは公式SNSでの投稿、当選者対応、賞品発送を担います。
特筆すべきは、準備期間として1〜2か月ほどを要すると公式サイトに明記している点です。キャンペーンの実施時期が決まっている場合、逆算していつ相談すべきかが判断できます。
SNSアカウント監視や炎上対策のサービスも展開しているため、リスク管理と一体で相談できます。
こんな企業におすすめ:炎上リスクへの備えを重視する企業、SNSアカウント運用ごと委託したい企業
株式会社ソフトロック
事務局サービスの実績38年以上を持つ、事務局運営の専業企業です。対応SNSはX・Instagram・LINE・TikTokの4つで、フォロー&リポスト、ハッシュタグ投稿、インスタントウィン、レシート応募、マイレージなど9種類のキャンペーン形式に対応しています。
対応作業は、企画サポート、事務局体制構築、応募受付管理、フォローチェック、抽選・当選連絡、梱包・保管・発送、効果測定まで。発送は冷蔵・冷凍賞品にも対応すると明記しており、食品を賞品とするキャンペーンでも選択肢になります。
情報管理では、2004年からプライバシーマークを20年連続で保有し、社員全員がJPAC認定のCPP資格試験に合格しています。部分的な依頼も受け付けており、リピート率95%を公表しています。
こんな企業におすすめ:冷蔵・冷凍の賞品を扱う企業、個人情報の管理体制を重視する企業
株式会社World Wide System(SmartPR)
キャンペーンシステム「SmartPR」シリーズを提供する企業です。マストバイ、デジタルスタンプラリー、WEB抽選・インスタントウィン、写真・動画コンテストなど、用途別のシステムを展開しています。
事務局代行の対応範囲は6工程が明示されています。賞品手配(デジタルギフト含む)、お問い合わせ対応、検閲・情報公開、当選者選定、DMでの当選者通知、賞品発送です。梱包方法や梱包材の指定にも対応し、全国への発送が可能としています。
ただし重要な制約があります。公式サイトには「事務局代行のみのご依頼は受け付けておりません」と明記されており、同社のシステム導入とセットでの依頼が前提となります。事務局業務だけを切り出して委託したい場合は、選択肢から外れます。
一方で、参考価格を公式サイトで公開している数少ない会社です。費用感を事前に把握したい企業には有用です。
こんな企業におすすめ:システムと事務局をまとめて導入したい企業、検閲作業の負荷が大きいコンテスト形式のキャンペーン
株式会社メディアスクエア(SMARTCROSS)
クラウド型キャンペーンプラットフォーム「SMARTCROSS」を運営する企業です。マストバイ、インスタントウィン、レシート応募、マイレージポイント、写真投稿、動画投稿に対応し、X・LINE・Instagramとの連携が可能です。
キャンペーンサイト、応募規約、各種メール文言のテンプレート、シリアルナンバーの発行、シール印刷、デジタルギフトの手配、事務局開設までをカバーしています。
ただし、物理的な賞品の梱包・発送については公式サイトに記載なし。デジタルギフト中心のキャンペーンや、発送は別会社に依頼する前提であれば有力な選択肢になります。
こんな企業におすすめ:即時抽選型のキャンペーンを実施したい企業、デジタルギフトで完結するキャンペーン
SNSキャンペーンの事務局代行を選ぶ5つのポイント
賞品の物理発送が必要かを最初に確認する
前述のとおり、「事務局代行」という同じ言葉でも、物理的な賞品発送が含まれるかは会社によって異なります。ここを最初に確認しないと、契約後に発送先を別途探すことになります。
問い合わせ時は「事務局代行は可能ですか」ではなく、「賞品100個の梱包と全国発送まで対応いただけますか」と具体的に聞くことをおすすめします。
なお、賞品が食品の場合は冷蔵・冷凍での配送可否も確認が必要です。常温品の発送には対応していても、温度管理が必要な賞品は範囲外という会社もあります。
実施したいSNSに対応しているか
X・Instagram・LINEはほとんどの会社が対応していますが、TikTokやYouTubeへの対応は会社によって差があります。TikTokについては、対応を明記していても事例が少ないため随時更新している旨を注記している会社もあり、実施を検討している場合は実績の有無まで確認しておくと安心です。
また、同じInstagramでもハッシュタグ投稿とストーリーズのメンションでは取得できるデータが異なるため、実施したい応募形式まで含めて確認してください。
個人情報の管理体制
当選者の氏名・住所・連絡先を扱う以上、委託先の管理体制は必須の確認項目です。判断材料としてプライバシーマークやISMS認証の取得有無が挙げられます。
開示の粒度は会社によって差があります。取得の有無だけでなく、取得年数や、担当者の個人情報保護に関する資格保有状況まで公開している会社もあります。複数社を比較する際は、こうした具体性の差も判断材料になります。
あわせて、キャンペーン終了後の個人情報の破棄方法と、廃棄証明書の発行可否を確認しておきましょう。社内の情報管理ルール上、証明書の提出を求められるケースがあります。
スポット依頼が可能か、最低ロットはあるか
年に1回だけキャンペーンを実施する企業と、毎月実施する企業では、適した契約形態が異なります。スポット業務に対応する会社もあれば、一定規模以上を前提とする会社もあります。
また、工程を絞った部分的な依頼を明示的に歓迎している会社もある一方、システム導入とのセット契約を前提とし、事務局代行のみの依頼を受け付けない会社もあります。委託したい範囲が決まっている場合は、この点を早い段階で確認してください。
準備期間がスケジュールに間に合うか
見落とされがちですが、実務上とても重要です。事務局の立ち上げには、ヒアリング、フロー設計、応募規約の作成、システム設定といった工程があり、1〜2か月の準備期間を要すると明記している会社もあります。
実施したい時期が決まっている場合は、「いつまでに相談すれば間に合うか」を最初に確認してください。
事務局代行の費用相場と料金の考え方
事務局代行の費用は、キャンペーンの規模や委託範囲によって大きく変動するため、一律の相場を示すことは困難です。金額そのものより、どのような費用項目が発生するのかを理解しておくほうが実務的です。
| 費用項目 | 内容 | 変動要因 |
|---|---|---|
| 事務局運営費 | フロー設計、応募管理、抽選、当選連絡 | 応募数、キャンペーン期間 |
| 問い合わせ対応費 | メール・電話での参加者対応 | 問い合わせ件数 |
| 梱包作業費 | 賞品の梱包 | 当選者数、梱包の仕様 |
| 送料 | 賞品の配送費用 | 当選者数、賞品サイズ |
| 賞品代 | 賞品の調達を委託する場合 | 賞品の単価と数量 |
| システム利用料 | ツールを利用する場合 | 機能、キャンペーン数 |
注意したいのは、梱包作業費と送料が別建てになっているケースが多いことです。実際に、梱包作業費は都度見積もり、送料は実費負担と公式サイトに明記している会社もあります。見積書を受け取ったら、この2項目が含まれているかを必ず確認してください。
金額の目安を公開している会社は限られますが、参考価格を公式サイトで公開している例もあります。ある事務局代行サービスでは、賞品手配から問い合わせ対応、検閲、抽選、当選者通知、賞品発送までを含むフルパックで初期90万円から・月額12万円から、問い合わせ対応と検閲作業のみで月額9万円から、問い合わせ対応のみで月額5万円からという価格例が示されています。いずれも参考価格で、投稿数や問い合わせ件数により変動します。
この価格例から読み取れるのは、委託範囲を絞れば月額5万円程度から始められるという点です。すべてを丸投げするのではなく、負荷の高い工程だけを切り出す選択肢も検討する価値があります。
▶関連記事:BPOの費用相場はいくら?料金体系を詳しく解説
SNSキャンペーンで事務局が対応すべき法的な注意点
SNSキャンペーンは手軽に実施できる一方、いくつかの法令が関わります。委託先を選ぶ際、これらのリスクを事前に指摘してくれる会社かどうかは、重要な判断材料になります。
景品類の限度額(景品表示法)
商品やサービスの購入を条件に景品を提供する場合、景品表示法の景品規制がかかり、景品の最高額と総額に上限が設けられています。
一般懸賞の場合、景品類の最高額は取引の価額の20倍まで(その金額が10万円を超えるときは10万円まで)です。結果として、取引の価額が5,000円未満なら取引の価額の20倍、5,000円以上なら一律10万円が上限になります。総額については、懸賞に係る取引の予定総額の2%以内とされており、最高額と総額の両方の制限を満たす必要があります。
一方、新聞、テレビ、雑誌、ウェブサイト等で企画内容を広く告知し、商品・サービスの購入や来店を条件とせず応募できる企画は「オープン懸賞」と呼ばれ、景品規制は適用されません。オープン懸賞で提供できる金品等の最高額は従来1,000万円とされていましたが、平成18年4月に規制が撤廃され、現在では具体的な上限額の定めはありません。
ただし、「購入が条件でなければオープン懸賞」と単純に判断するのは危険です。消費者庁は、取引を条件としない場合であっても、経済上の利益の提供が取引の相手方を主たる対象として行われるときには「取引に付随」する提供に当たるとしています。たとえば既存顧客だけを対象としたフォロー&リポストキャンペーンは、購入を条件としていなくても一般懸賞に該当する可能性があります。
とくに判断が必要なのは、「対象商品を買ってレシートを投稿する」といったマストバイ型のSNSキャンペーンです。この場合は明確に一般懸賞に該当するため、賞品の設定が限度額を超えていないかの確認が必要になります。判断に迷う企画では、事務局代行会社に過去の類似事例を確認するか、専門家に相談することをおすすめします。
当選者の個人情報の取り扱いと委託先の監督
当選者から住所・氏名を取得する以上、個人情報保護法が適用されます。とくに重要なのが、委託先の監督義務です。個人情報保護法第25条は、個人データの取扱いを委託する場合、委託を受けた者に対する必要かつ適切な監督を行わなければならないと定めています。
つまり、事務局を委託しても、個人情報に関する責任が自社から完全に移転するわけではありません。委託先の管理体制を確認し、契約で秘密保持や終了時のデータ破棄を定めておく必要があります。
各SNSプラットフォームのキャンペーン規約
見落とされやすいのが、SNS各社が定めるキャンペーンのルールです。プラットフォームごとに禁止事項が異なり、規約に違反するとアカウントが制限される可能性があります。
また、技術的な制約もあります。各SNSの規定内でデータを取得するため、一部の投稿が取得できない場合があると明記している事業者もあります。応募の取りこぼしが発生しうる前提で、応募規約の記載を設計しておくことが必要です。
なお、事業者によってはプラットフォーム公認のデータ提供元と協業し、商用利用が認められたデータを用いて応募を収集している場合があります。応募データの取得精度を重視する場合は、どのような方法でデータを取得しているかを確認するとよいでしょう。
各SNSの規約は変更されることがあるため、キャンペーンの企画時点で必ず最新の規約を確認してください。
自社運営と事務局代行、どちらを選ぶべきか
すべてのキャンペーンで代行が必要なわけではありません。判断の目安を整理します。
| 条件 | 自社運営 | 事務局代行 |
|---|---|---|
| 賞品 | デジタルギフトのみ | 物理的な賞品を発送する |
| 当選者数 | 数十名程度 | 数百名以上 |
| 応募形式 | フォロー&リポストのみ | 写真投稿・レシート応募など判定が必要 |
| 社内体制 | SNS運用の専任担当がいる | 兼任で回している |
当選者数が数十名でデジタルギフトを送るだけであれば、ツールを導入して自社運営で十分成立します。
一方、物理的な賞品を100名以上に発送する場合は、住所の回収・管理、梱包、発送、配送トラブルへの対応まで発生するため、外部委託を検討する価値があります。写真投稿やレシート応募など、応募内容の判定が必要な形式も、工数が読みにくいため委託に向いています。
▶関連記事:キャンペーン事務局代行おすすめ5選!業務内容や費用を比較
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SNSキャンペーンの事務局代行をグロップに依頼するメリット
年間4,000件以上のアウトソーシング案件で培った体制設計
株式会社グロップは1975年の設立以来、企業からの業務受託を手がけてきました。現在は人材派遣事業とアウトソーシング事業の両輪で全国に展開し、年間4,000件以上のアウトソーシング案件を請け負ってきた実績があります。
SNSキャンペーンのように短期間に負荷が集中し、正確性が求められる業務は、まさにこの領域です。応募規模と賞品の仕様をうかがったうえで、委託範囲の切り分けから体制設計までをご提案します。
プライバシーマーク取得事業者としての情報管理
グロップはプライバシーマーク取得事業者であり、JIS Q 15001に基づく個人情報保護マネジメントシステムを整備している事業者として認定を受けています。当選者の氏名・住所を扱う業務においても、御社のセキュリティ要件に沿った体制をご相談いただけます。
BPO拠点を活用した発送・同梱対応
グロップは千葉・愛知・岡山の3県に自社直営のBPO拠点を構えています。賞品の保管から梱包、同梱物の封入、発送までを自社の体制内で行えるため、大量発送や仕様変更にも柔軟に対応できます。
▶関連記事:キャンペーンの企画とは?成功のポイントや事例を紹介
▶関連記事:事務局代行おすすめ10選!費用相場や仕事内容を紹介
SNSキャンペーンの事務局、丸ごとお任せいただけます。
グロップは年間4,000件以上のアウトソーシング案件を請け負ってきた実績をもとに、応募受付から抽選、賞品の梱包・発送までワンストップでご提案します。千葉・愛知・岡山の自社直営BPO拠点を活用し、大量発送にも対応。プライバシーマーク取得事業者として、当選者の個人情報も安心してお預けいただけます。
よくある質問
賞品の発送だけを依頼できますか?
業務内容やボリュームに応じてご相談いただけます。応募受付と抽選は自社で行い、発送のみを委託するといった切り分けも可能です。
インスタントウィンキャンペーンに対応できますか?
応募形式に応じてご提案いたします。実施を検討されている形式をお聞かせください。
応募数が少なくても依頼できますか?
規模やご要望に応じて、都度お見積りいたします。まずはご相談ください。
当選者の個人情報は誰が管理しますか?
委託範囲によって異なります。当社が取得・管理する場合も、御社の情報管理ルールに沿った運用をご相談のうえ決定し、キャンペーン終了後の破棄方法まで事前に取り決めます。
依頼してから実施までどのくらいかかりますか?
キャンペーンの規模と応募形式によって変わります。事務局の立ち上げには、フロー設計、応募規約の確認、体制構築の工程があるため、実施時期が決まっている場合はお早めにご相談ください。
複数のSNSで同時にキャンペーンを実施できますか?
実施したいプラットフォームと応募形式をうかがったうえで、対応可能な範囲をご提案します。
この記事のまとめ
SNSキャンペーンの事務局代行を選ぶうえで最も重要なのは、「事務局代行」という言葉の中身が会社によって違うことを理解することです。物流基盤型・SNSマーケ型・ツール型で得意な工程が異なり、とくに物理的な賞品発送に対応しているかは会社ごとに確認が必要です。
選定にあたっては、①賞品の物理発送の要否、②実施したいSNSへの対応、③個人情報の管理体制、④スポット依頼の可否、⑤準備期間――この5点を確認してください。
あわせて、マストバイ型のキャンペーンでは景品表示法の景品規制がかかる点、個人情報の委託先を監督する義務は自社に残る点にも注意が必要です。
株式会社グロップは、年間4,000件以上のアウトソーシング案件を請け負ってきたアウトソーシング事業と、人材派遣事業の両方を展開しています。千葉・愛知・岡山のBPO拠点を活用し、応募受付から抽選、賞品発送までをご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
まずはキャンペーンの概要をお聞かせください
「どこまで外に出せるのか分からない」という段階でのご相談も歓迎です。委託範囲の切り分けからご提案いたします。