物流倉庫の比較ポイントを完全解説!おすすめ委託先10選
「物流倉庫の比較ポイントとは?」
「おすすめの物流倉庫業者が知りたい」
ECや通販の拡大に伴い、多くの企業が「物流倉庫」を活用するようになっています。倉庫を委託することで、在庫管理の効率化やコスト削減、配送のスピードアップなど、さまざまなメリットを得られるのが魅力です。
しかし「どの倉庫を選べばいいのかわからない」「料金体系やサービス内容に違いがあり比較が難しい」といった悩みを抱える企業も少なくありません。物流倉庫は事業の成長を支える重要なパートナーであるだけに、安易な選択は避けたいところですよね。
本記事では、物流倉庫の特徴やメリットを整理しつつ、選び方のポイントや比較の視点についてわかりやすく解説していきます。自社に最適な物流パートナーを見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
物流倉庫の比較ポイント
物流倉庫の比較ポイント
- 事業モデルと商材との相性
- 提供されるサービスの範囲と質
- 倉庫の立地と配送エリア
- 費用体系と料金の透明性
- 保管スペースの容量と環境
- セキュリティとBCP対策の有無
- 導入実績とサポート体制
事業モデルと商材との相性
物流倉庫を比較する際に、自社の事業モデルと商材との相性を確認する必要があります。効率的な物流を実現するためには、自社のビジネスモデルや取り扱う商材に最適な倉庫を選ぶことで、コスト削減や顧客満足度向上につながるからです。
事業モデルによって物流の重点は異なります。例えば、BtoBなら大口出荷や在庫・納期管理が欠かせません。商材によっても条件が変わります。医薬品や化粧品では許認可が必要となり、食品では温度管理に対応できるかどうかが重要です。
提供されるサービスの範囲と質
提供されるサービスの範囲と質についても比較が必要です。自社が委託したい内容がすべて網羅されているのはもちろんのこと、顧客満足度を向上できる品質を提供できるか確認しておきましょう。
品質レベルを確認したいときは、ピッキングミス・梱包ミス・誤出荷などの発生頻度を聞きましょう。追加で、ミスが起きないようにどのような取り組みをしているかを聞くとより明確な比較ができます。
倉庫の立地と配送エリア
物流倉庫を選ぶ際には、立地と配送エリアが重要な比較ポイントになります。倉庫の立地は、顧客への配送リードタイムや輸送コストに直結します。また、配送エリアはルートや配送頻度を左右するため、十分に考慮した上で倉庫を選びましょう。
主要道路や高速道路へのアクセスが良く、従業員の通勤にも便利な場所が望ましいですが、立地の良い場所はコストもかかりやすいので十分なシミュレーションが必要です。
費用体系と料金の透明性
費用体系と料金の透明性も、物流パートナーを選ぶうえで大切な比較ポイントです。追加費用が発生する場合に「どんな条件で」「いくらかかるのか」が明確であれば安心できるからです。自社の状況に合わせた提案をしてくれる企業を選びましょう。
さらに、見積もりを依頼する際は、委託したい内容を事前に明確にしておくことが大切です。依頼内容があいまいだと、必要のない業務まで含まれてしまい、余計なコストにつながります。
保管スペースの容量と環境
物流倉庫を比較する際に、保管スペースの容量と環境について確認する必要があります。容量が不足していると、別の倉庫を借りたり移管コストが発生する可能性があるからです。
また、食品などの温度管理が必要な商品を取り扱う場合、複数の温度管理体制が整っているか確認が必要です。倉庫内が清潔に保たれているか、商品の品質を損なうような汚れや異物混入がない保管環境かどうかも、しっかり見ておきましょう。
セキュリティとBCP対策の有無
セキュリティ対策とBCP(事業継続計画)対策の有無についても、物流倉庫を比較するうえで重要なポイントです。物流倉庫に業務を委託する際、顧客情報や商品情報などの重要な情報を提供する必要があるので、十分なセキュリティ対策が行われているか注意が必要です。
自然災害やシステム障害など緊急時における事業継続計画が策定されているか確認しましょう。BCPが、自社のBCPと整合性がとれているかもチェックが必要です。
【BCP(事業継続計画)とは】 BCPとは Business Continuity Plan(事業継続計画)の略です。地震や台風といった自然災害、システム障害などの緊急事態が発生しても、企業の重要な業務をできるだけ止めずに続けたり、早く復旧させたりするための計画をまとめたものです。 |
導入実績とサポート体制
物流倉庫を選ぶ際、導入実績とサポート体制についても重要な比較ポイントです。導入実績は業者の信頼性やノウハウを示す指標となり、サポート体制は導入後の円滑な運用に必要不可欠です。
経験や実績が豊富な企業であれば、イレギュラーへの対応にも慣れており安心して依頼できます。特に物流業務をこれから始めようとしている企業は、初動が重要になるのでサポート体制がしっかりしている業者を探しましょう。
物流倉庫を契約する前に確認しておきたい事項
見積もり前に準備すべき情報
- 取り扱っている商材
- 月間発送件数
- 発送サイズの割合
- 在庫数
- 利用坪数
物流倉庫を選ぶ際は、まず自社の現状を正確に伝えることが大切です。取り扱い商材、月間の発送件数、発送サイズの割合、在庫数、利用坪数などを詳しく共有することで、より適切な見積もりを受けられます。
また、最低でも3社から資料と見積もりを集めて比較検討することをおすすめします。物流代行業者は単なる外注先ではなく、事業を支える重要なパートナーです。時間と手間をかけ、自社に最も合う業者を見つけましょう。
契約前に確認すべき情報
- 契約期間
- 業務範囲
- 料金
- 免責事項
- 解約条件
物流倉庫と契約する際は、契約書の内容を細かく確認することが重要です。契約期間・業務範囲・料金・免責事項・解約条件などは必ずチェックし、不明点があればすぐに確認しましょう。
また、物流業務にはイレギュラーがつきものです。契約内容だけでは対応しきれないケースもあるため、担当者とのコミュニケーションが鍵となります。日々の連絡方法や定例会議など、やり取りのルールをあらかじめ取り決めておくと安心です。
倉庫見学で見るべきポイント
- 倉庫の立地
- 清掃状況
- 従業員の対応
- 安全への配慮
倉庫見学では、倉庫の立地・清掃状況・従業員の対応・安全への配慮などを確認します。サイトや資料だけではわからない現場の雰囲気を把握することで、自社の商品を安心して任せられるか判断できます。
中でも重要なのが、作業スペースの整理整頓や清掃状況です。清潔で定位置管理が徹底されていない倉庫では、誤出荷などのトラブルにつながる恐れがあるため、必ず確認しておきましょう
物流倉庫の種類とそれぞれの特徴
3PL(サードパーティー・ロジスティクス)
3PLは、メーカーや問屋・運送業者でもない、第三者の事業所が物流全般を代行することです。第三者の事業所が物流業務を行うことで、業務の効率化やコスト削減・人材不足解消などを実現しています。
3PL事業者は、受注や発注・ピッキング・在庫管理・梱包・配送などの物流業務を請け負うことが主なサービスです。物流業務における効率化を図るアドバイスや物流戦略の立案など物流コンサルティングを行う会社も増えています。
クラウド物流(オープンロジなど)
クラウド物流とは、物流データをクラウドサーバで管理することにより、物流業務を効率化するシステムやサービスのことです。クラウドサーバで在庫状況や配送状況などのデータをリアルタイムで把握できるため、業務効率の向上だけでなく機会損失を低減します。
さらに、複数の倉庫で商品を保管していても同一のシステムで管理することで、顧客の配送先に近い倉庫からの発送が容易となり輸送期間の短縮と送料の削減が可能です。
フルフィルメントサービス(モール型含む)
フルフィルメントサービスとは、>通常の物流業務に加え決済業務やコールセンターなどの顧客対応といったECに欠かせない周辺業務を一括委託できるサービスです。物流業務だけでなく顧客対応も依頼できるので、商品開発などのコア業務に集中できます。
また、ECモールと提携したフルフィルメントをモール型フルフィルメントと呼びます。モールが保有する物流拠点や機能を企業に貸し出す形で物流の代行を行うので、送料が安く抑えられることが特徴です。
物流倉庫のおすすめ業者10選
▼EC・通販特化の業者 | ▼BtoB向けの業者 |
▼コスト重視の業者 | ▼冷凍・危険物におすすめの業者 |
EC・通販特化の業者4選
【PR】グロップ
特長 |
・40年以上培った物流ノウハウがある ・年間150社と取引実績が豊富 ・東西拠点でフレキシブルに対応可 |
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費用 |
業務量に応じてカスタム ▶料金の詳細なお問い合わせはこちら |
設立 | 1975年10月13日 |
所在地 |
【高柳第2物流センター】 岡山県岡山市北区下伊福西町6-10 【長岡センター】 岡山県岡山市中区長岡4-92 【北柏センター】 千葉県柏市松ヶ崎新田13-1 【南柏センター】 千葉県柏市中新宿1-2-1 【大阪センター】 大阪府門真市大字三ツ島5-36-1 |
公式サイト | ▶グロップのサービスページ |
グロップは、40年以上培った物流ノウハウで企業をサポートしてくれる物流代行業者です。梱包やアッセンブリ・検品などのさまざまな業務を行える設備が整っており、安心して依頼できます。
また、拠点によって化粧品や医薬部外品・医療機器の取り扱いも可能です。作業時間の短縮やコスト削減にも取り組んでおり、委託元に最大限還元できる取り組みを行っています。
委託元に合った最適な提案をできるグロップで物流業務の悩みを解決しましょう。
フェスム
特長 |
・EC物流への絶対の自信 ・透明性のある料金体系 ・物流業務をトータルサポート |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 1991年4月1日 |
所在地 |
【三ツ木本社】 埼玉県鶴ヶ島市三ツ木909-1 【三ツ木新町Factory】 埼玉県鶴ヶ島市三ツ木新町2-5-23 【森戸Factory】 埼玉県日高市森戸新田131-2 【日高Factory】 埼玉県日高市森戸新田124 【藤金Factory】 埼玉県鶴ヶ島市藤金383-70 |
公式サイト | ▶フェスム |
フェスムは、運送から在庫管理・加工まで幅広く対応できる物流代行業者です。EC物流に強みを持ち、柔軟な対応と高品質なサービスで多くの企業から信頼を得ています。
また、料金体系は透明性が高く、不要なコストが発生しにくい仕組みになっています。さらに初期費用は0円なので、導入時の負担を抑えたい企業にも最適です。
ディーエスピー
特長 |
・情報セキュリティ体制が徹底されている ・多種多様な流通加工にも対応 ・販売促進サポートが受けられる |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 2002年3月 |
所在地 |
【志木本社】 埼玉県志木市上宗岡4-19-28 【朝霞事業所】 埼玉県朝霞市膝折町3-2-25 |
公式サイト | ▶ディーエスピー |
ディーエスピーは、ID管理システムによる情報セキュリティ体制が徹底された物流代行業者です。委託元の重要な個人情報や商品情報を守り、安心安全の物流業務を提供します。
さらに、検品・包装だけでなく、製品パッケージの改装や販促シール貼付など多種多様な流通加工にも対応しています。ディーエスピーは販売促進サポートにも力を入れているので、物流業務による顧客満足度を上げたい企業におすすめです。
桜井流通センター
特長 |
・EC物流をトータルサポート ・2段構えの倉庫管理システム ・プライバシーマーク取得事業者 |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 1957年10月 |
所在地 | 埼玉県入間郡三芳町北永井73-2 |
公式サイト | ▶桜井流通センター |
桜井流通センターは、受注から発送、アフターフォローまでトータルサポートする物流代行業者です。バーコードによる検品でピッキングや梱包のミスを防ぎます。さらに、宅配業者ごとに適した仕分けを行うことで、正確でスムーズな配送を実現しています。
独自の倉庫管理システムとクラウド型システムを組み合わせており、在庫管理も万全です。プライバシーマークも取得しているため、セキュリティ面でも安心して任せられます。
BtoB向けおすすめの業者2選
大崎
特長 |
・委託元に合った最適なプランを提案 ・環境問題に配慮した梱包サービス ・国際物流のネットワークあり |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 1948年10月28日 |
所在地 |
【本社】 東京都品川区大崎1丁目11番2号 【立飛営業所】 東京都立川市泉町935-27 立飛リアルエステート西地区204号棟MFLP3階 【千葉第一営業所】 千葉県市原市八幡浦1-6 【名古屋営業所】 愛知県春日井市下原町2202-1 【大阪営業所】 大阪府高槻市宮田町1-5-10 |
公式サイト | ▶大崎 |
大崎は、委託元に合わせた最適なプランを提案する物流代行業者です。業務の合理化やアウトソーシングを支援し、創業75年以上の経験と実績を活かして物流業務を一括で対応できる体制を整えています。
また、小さな商品の梱包から大型重電機の木枠輸出包装まで幅広く対応可能です。実績豊富な物流代行業者を選ぶなら、大崎がおすすめです。
LOGI・フロー
特長 |
・通関から一貫物流を実現 ・800社を超える配送ネットワーク ・きめ細やかなギフト対応 |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 2016年5月 |
所在地 |
【福岡センター】 福岡県糟屋郡篠栗町和田東浦550-1 【久山センター】 福岡県糟屋郡久山町大字山田3012-1 【箱崎センター】 福岡県福岡市東区箱崎ふ頭5-1-17 【関東物流センター】 埼玉県さいたま市見沼区卸町1-15-3 |
公式サイト | ▶LOGI・フロー |
LOGI・フローは、博多港でのコンテナ荷揚げから通関、配送まで一貫したサービスを提供する物流代行業者です。。九州から関西・関東へ広がる配送ネットワークは800社を超え、積合せ貨物や異形物の配送など多様なニーズに対応しています。
さらに、ギフトラッピングやメッセージカード封入などきめ細やかなサービスも提供しています。福岡を拠点とした物流サービスを受けたい企業は、LOGI・フローがおすすめです。
コスト重視のおすすめの業者2選
ディーエムソリューションズ
特長 |
・月間10万個以上の発送実績 ・カスタマーサポートも可能 ・新規立ち上げにも優しいフォロー体制 |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 2004年9月15日 |
所在地 |
【本社】 東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F 【横浜営業所】 神奈川県横浜市神奈川区金港町6-6 横浜みなと第一生命ビル2F 【名古屋営業所】 愛知県名古屋市中区錦1-18-22 名古屋ATビル2F 【大阪営業所】 大阪府大阪市北区堂島1-5−30 堂島プラザビル10F 【福岡営業所】 福岡県福岡市中央区天神4-6-7 JRE天神クリスタルビル4F |
公式サイト | ▶ディーエムソリューションズ |
ディーエムソリューションズは、月間10万個以上の発送実績で「迅速・確実・安全」な物流を提供する物流代行業者です。カスタマーサポートも可能なフルフィルメントサービスで、物流業務全てを一括委託できます。
他にも、新規ビジネスからの依頼が6割を占めるため、倉庫見学やWMSのレクチャーなどの優しいフォロー体制が整っています。これから物流事業に力を入れたい企業に、ディーエムソリューションズはおすすめです。
HYPグループ
特長 |
・保管費0円で発送費も低価格 ・オンラインでいつでもどこでも運用可能 ・スピーディな対応力 |
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費用 |
出荷代行料:225円~ / 個口 在庫保管料:0.3円~ / 点 ピッキング料:50円 / ピース |
設立 | 2019年3月 |
所在地 | 兵庫県尼崎市扇町20番地 4階 A-1 ロジポート尼崎 |
公式サイト | ▶HYPグループ |
HYPグループは、保管費0円で発送費も低価格に抑えられる発送代行サービスです。業界最安値でありながら、コンパクト便や楽天最強配送にも対応しています。
他にも、オンラインで出荷指示や入荷管理がいつでもどこでも可能です。発送業務のコストでお悩みなら、HYPグループに一度相談してみましょう。
冷凍・危険物などにおすすめの業者2選
スクロール360
特長 |
・800社を超える支援実績 ・一元管理で誤出荷0.0016%以下 ・化粧品や医薬部外品も取り扱い可 |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 1986年3月1日 |
所在地 |
【東京本店】 東京都品川区東品川二丁目2番24号 天王洲セントラルタワー12階 【浜松本社・浜松センター】 静岡県浜松市中央区佐藤2丁目24番1号 【大阪支店・SLC関西1】 大阪府大阪市住之江区南港中7-1-43 SLC関西1 4階 【SLCみらい】 茨城県つくばみらい市 【SLC春日部】 埼玉県北葛飾郡 |
公式サイト | ▶スクロール360 |
スクロール360は、小規模から大規模出荷まで幅広い要望に対応できる物流サービス会社です。楽天ショップオブザイヤーの受賞企業を含む800社を超える支援実績から、急激な事業成長や一時的な大量注文にも即日発送対応できます。
また、WMS(倉庫管理システム)による一元管理で誤出荷0.0016%以下を実現しています。ミスが少ないだけでなく、化粧品や医薬部外品を取り扱える各種許認可も取得しています。
三協
特長 |
・ヒューマンエラーをゼロにする取り組み ・高クオリティーなのに低コスト ・100%間違えない医療機器物流を提供 |
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費用 | 要お問い合わせ |
設立 | 1968年 |
所在地 | 大阪府東大阪市今米1-15-11 |
公式サイト | ▶三協 |
三協は、誤出荷・在庫差異などのヒューマンエラーをゼロにする取り組み徹底している物流代行業者です。クオリティー・スピード・低コストの三拍子を実現し、取引先から大きな信頼を得ています。
さらに、100%間違えない医療機器物流の提供にも定評があります。高度管理医療機器販売業や医薬部外品製造業などの専門資格に加え、医療機器ならではの業務オペレーションに対応した物流システムを構築しています。
物流倉庫の委託にかかる費用相場
初期費用・月額固定費
種類 | 費用相場 |
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初期費用 | 0~500,000円 |
基本料金 | 10,000~100,000円 / 月 |
システム利用料 | 20,000~50,000円 / 月 |
倉庫保管料 | 2,000~8,000円 / 坪 |
初期費用は、0〜50万円程でアカウント設定費や初期システム設定費・導入支援などが含まれます。物流倉庫によっては、初期費用無料のサービスも増えています。
月額固定費には、基本料金やシステム利用料・倉庫保管料がかかります。エリアや導入している設備で大きく金額が異なるので、問い合わせ時にしっかり確認しましょう。
作業に応じた変動費の内訳
作業 | 費用相場 |
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検品 | 10~30円 / 件 |
動作確認 | 100~200円 / 件 |
段ボール梱包 | 20~30円 / 件 |
ラベル貼り | 5~15円 / 件 |
緩衝材使用 | 30~50円 / 件 |
アソート | 10~50円 / 件 |
ギフトラッピング | 100~300円 / 件 |
チラシ封入 | 5~15円 / 件 |
配送料 | 500~1,500円 / 件 |
物流倉庫によって、流通加工や物流加工などの複数の作業を行っています。詳しい費用は、物流倉庫に依頼したい内容や物量によって異なるので企業に相談しましょう。
料金シミュレーションの依頼方法
料金シミュレーションを依頼する前に自社が依頼したい内容を明確化しましょう。現状は利用しない依頼内容でも、今後利用する可能性がある内容もわかるとより良いシミュレーションができます。
自社の依頼内容がわかったら、物流倉庫のHPから問い合わせをします。物流倉庫によっては、オンラインで簡単に料金シミュレーションができる場合もあります。
物流倉庫を委託する4つのメリット
人的リソースがコア業務に集中できる
物流倉庫を委託することで、自社で行っていた物流業務の人的リソースをコア業務に集中できます。社員が商品開発やマーケティングに専念できれば、売上向上に直結し更なる事業拡大が可能です。
物流業務は、ノンコア業務でありながら多くの人員と費用がかかります。人員不足や人件費などの問題を抱えている企業は、物流倉庫の委託を利用し業務の効率化を図りましょう。
商品を正確かつ安全に顧客へ届けられる
専門のスタッフが検品や梱包を徹底することで、出荷ミスや破損のリスクを最小限に抑えられます。また、配送ルートや方法も最適化されているため、顧客のもとへスムーズに商品を届けられるのもメリットです。
また、物流倉庫内で物流加工や流通加工が対応できる場合、商品の付加価値を高められます。委託先によっては最新の設備で業務を行うので、物流の最適化にも繋がります。
コストの削減と最適化
物流倉庫を委託すると、不要な固定費を抑え、コストの最適化が可能になります。自社で物流を内製化すると大きな固定費がかかりますが、委託すればコスト構造が整理され、見通しを立てやすくなります。
さらに、繁忙期や閑散期による物流の波に応じて最適化できるため、無駄なコストを削減できます。物流倉庫には最新の管理システムや自動化機器が導入されており、必要最低限のコストで高品質なサービスを利用できる点も大きな魅力です。
災害やトラブル時のリスク分散が可能
物流倉庫を委託することで、災害やトラブル時のリスク分散が可能です。1つの倉庫で管理していると、火災や地震などの自然災害が発生した際に、商品の損失や出荷遅延といった大きな影響を受けます。
複数拠点を保有する物流倉庫に依頼することで、1つの倉庫が被災しても他の倉庫で代替できるため、業務への影響を最小限にできます。
物流倉庫を委託する3つのデメリット
自社にノウハウが蓄積できない
物流倉庫に委託すると物流業務を全て任せることになるので、自社にノウハウが蓄積できないことがデメリットです。自社での業務や人員の削減になりますが、物流業務を把握できる人員がいなくなる可能性があります。
将来的に自社で物流業務を内製化したい場合、定期的な情報共有や業務マニュアルの作成など物流ノウハウを獲得・蓄積できる工夫が必要です。物流業務を完全に委託せず、一部を委託して自社で物流業務を行うことも有効でしょう。
急なイレギュラーへの対応が難しい
物流倉庫は業務内容やサービスが一定のため、急なイレギュラーへの対応が難しいです。トラブル発生時の情報伝達にもタイムラグが起き、対応が遅れることも多くあります。
イレギュラーの発生内容を予測し、事前に対策方法を決めることができれば安心でしょう。日頃から委託先と密に連絡を取り、コミュニケーションを取りやすい関係性作りを心掛けるのも重要です。
情報漏洩のリスクが上がる
物流倉庫の委託では、顧客の個人情報や商品情報などを外部へ渡すため情報漏洩のリスクがあります。情報漏洩をすると企業の信用を失うので、万が一の場合に備えて契約書で責任の所在を明確にしましょう。
また、委託先がプライバシーマークやISMS認証などを取得し、セキュリティ対策を行っているのか確認が必要です。信頼できるセキュリティ体制を持つ業者を選び、大切な情報を守りましょう。
物流倉庫の契約から稼働開始までの流れ
STEP1:問い合わせ・情報収集
先ず委託する目的や自社の課題などの現状を把握して、物流倉庫に関する情報収集行ってから問い合わせをしましょう。前提知識のない状態で問い合わせると、物流会社の提案を鵜呑みにしてしまう可能性があるので注意です。
物流倉庫によってプランやサービスが様々なので、問い合わせる際は複数社に連絡しましょう。自社の要望やコストを満たすだけでなく、信頼できるビジネスパートナーとなりうるかも判断条件に含めると良いです。
STEP2:見積もり取得と業者選定
問い合わせが終わったら、次に見積もりを取得しましょう。見積もりは複数社から取り寄せ、コストだけでなく、見積もりの透明性も比較材料にすると良いです。
業者を選定する際は、現地視察で倉庫内の環境やスタッフの対応を確認することも大切です。最終的には、問い合わせ時の対応や見積もり内容などを総合的に判断し、自社に最も適した企業を選びましょう。
STEP3:契約・システム連携(WMS)
委託先決定後は、契約締結に進みます。契約書の内容は細かく確認し、不明点があればすぐに質問して、後々トラブルが起きないようにしましょう。
契約後は、システム連携や導入スケジュールの確認を行います。梱包ルールや出荷タイミング・返品処理など細かな内容についても双方で確認しましょう。
STEP4:入庫・業務開始
商品を入庫し、物流業務を開始します。業務開始初期は、トラブルが発生しやすいので、担当者と常に連絡が取れるようにしておきましょう。
業務開始後は、定例会議を行い物流業務の改善を怠ってはいけません。顧客満足度を最大化するために、委託先と切磋琢磨し長期的なビジネスパートナーとなれるよう信頼関係を築きましょう。
物流倉庫の比較検討に関するよくある質問
個人事業主でも物流倉庫は利用できますか?
個人事業主でも物流倉庫は利用できます。小ロットからも利用可能なサービスが増えており、個人事業主でも利用しやすくなっています。
最低どのくらいの物量から委託可能ですか?
最低数個からの委託が可能です。物流倉庫によって異なるので、問い合わせの段階で確認しましょう。
委託先の変更はどのように進めれば良いですか?
まず、現行の委託先との契約内容を確認します。そのうえで、新しい委託先を選定し契約を締結したら、新旧の委託先と連携して移行計画を立てます。なお、商品の移転費用が無料になる会社もあるため、事前に確認しておくと安心です。
まとめ:物流倉庫のことならグロップ
物流倉庫を検討しているなら、グロップにご相談ください。豊富な実績とノウハウがあるため、高品質なサービスを提供できます。
小ロットから大規模な発送まで、企業の状況に合わせた柔軟な対応が可能です。物流業務であれば一括で委託できるので、まずは無料で相談してみませんか?