自社便のメリット・デメリット!物流アウトソーシングと費用比較
「自社物流の強みを知りたい」
「自社便のデメリットは何?」
自社便は、在庫管理や配送状況の把握がしやすく、顧客への迅速な対応が強みです。しかし、誤出荷や在庫の紛失などの人的ミス、出荷量に伴うコスト増加の課題を改善したい企業は多いと思います。
そこで当記事では、自社物流のメリット・デメリットはもちろん、自社物流の改善を検討している企業向けに、物流アウトソーシングの費用も解説しています。
物流業務を外注するメリット・デメリットも記載しているので、自社物流で問題を抱えている企業は物流業務を委託すべきか検討する際の参考にしてください。
物流アウトソーシングならグロップ!
グロップはピッキングから発送、保管まで1社で請け負う大手の物流アウトソーシング会社です。物流のコスト削減と業務効率化を実現したいなら、まずはグロップに相談してみましょう。
目次
自社便とは?
自社便とは、メーカーなど商品を製造する企業が自ら運送まで行うことです。自社で倉庫やトラックを保有し、入荷や入庫、棚卸しをはじめ、商品の梱包から配送まで、すべての物流業務を自社のみで行います。
自社に物流業務に精通した人材がいる企業は、配送スケジュールや在庫管理を円滑に行えるので、物流コストの削減に加えて、顧客への迅速な対応が自社物流の強みと言えます。
繁忙期のリソース不足は庸車で対応
繁忙期に自社のリソースだけでは配送が追いつかない企業は、傭車の利用が一般的です。傭車は、繁忙期のみ追加で配送車両を借りれるほか、運送会社に配送業務を外注して自社のリソース不足を解消できます。
例として、年末年始の商戦期や季節ごとのセール時など、必要な分だけ傭車を手配できます。また、スポット利用で車両の維持コストも削減できるので、繁忙期に合わせて最適な運送リソースを確保できます。
誤出荷や在庫紛失が課題
自社便は、誤出荷や在庫紛失など人的ミスが課題にあがります。配送のトラブルが増えることで、返品対応や苦情処理などのカスタマー対応にも人手を割く必要があるので、物流コストが必然的に増加します。
物流業務の人員を増やせば対策できるものの、コストと成果が見合わなくなります。自社物流の改善を検討する場合は、全ての業務を委託できる物流アウトソーシングを活用するのがおすすめです。
自社便と物流アウトソーシングの比較
比較項目 | 自社便 | アウトソーシング |
---|---|---|
コスト | ×人件費等かかる | 〇無駄なコスト削減 |
社員の負担 | ×業務を圧迫 | 〇管理の工数のみ |
品質 | △担当者の能力依存 | 〇高い専門性 |
自社便は、物流業務を内製化できる企業であれば、在庫管理や配送スケジュールを管理しやすく、自社で業務を完結できるので物流コストを長期的に削減できます。
ただし、物流のノウハウがない企業や物流業務の改善を検討するなら物流アウトソーシングがおすすめです。業務を委託することで、倉庫や車両の初期費用や人件費など物流コストを削減できます。
自社便がおすすめの企業
自社で物流業務を運営するポイント
- 自社で物流のノウハウがある企業
- 長期的なコスト削減を目指す企業
- 精密機器や高額商品などを取扱う企業
自社便は、人材育成や倉庫の設備など内製化できる体制のある企業におすすめです。自社で物流のノウハウを蓄積できるので、業務の効率化を図り長期的なコスト削減も実現できます。
特にPCなどの精密機器、医療機器やブランド品の高額商品を扱う場合はセキュリティや厳格な管理が必要です。自社便で物流工程を管理できなければ、アウトソーシングもおすすめです。
物流アウトソーシングがおすすめの企業
導入を検討すべきポイント
- 物流のノウハウや人材育成する余裕がない
- 出荷量の増加で物流コストが見合わない
- 在庫紛失や誤出荷の人的ミスを改善したい
物流アウトソーシングは、物流のノウハウや人材を育成する余裕がない企業は導入を検討すべきです。自社物流を行う場合は、物流倉庫の初期費用や運用費に加えて、人材の育成コストが懸念材料です。
また、物流コストの削減や在庫管理のトラブルの改善を検討している企業にもおすすめです。物流倉庫の委託や在庫管理代行、配送手配など全ての物流業務を任せられるので、物流業務の課題解決に役立ちます。
物流アウトソーシングの対応範囲
主な業務 | ||
---|---|---|
入荷 | 入庫 | 検品 |
ピッキング | 梱包 | 出荷準備 |
発送 | 配送 | 在庫管理 |
帳票発行 | 返品処理 | 棚卸 |
物流アウトソーシングは、商品の入荷から出荷・配送まで全ての物流業務を委託できます。また、一部の物流業務や繁忙期だけの利用など、自社で不得意な分野だけ委託できるのも魅力です。
自社便の5つのメリット
- 自社にノウハウを蓄積できる
- 独自の物流システムを構築できる
- 情報共有や現場管理しやすい
- 顧客のニーズから業務改善できる
- トラブル発生時に素早く対応できる
1.自社にノウハウを蓄積できる
自社便は、物流のノウハウを自社で蓄積できるのがメリットです。例えば、効率的な配送ルートを試行して配送遅延の対策、物流データを元に在庫の管理を最適化できます。
ただし、物流の品質は担当者の能力に依存します。物流の内製化は、初期段階で高い能力の人材を割り当て、業務のマニュアル化により、誰が業務を行っても一定の品質を保つことが重要です。
2.独自の物流システムを構築できる
自社便では、独自の物流システムを構築できるのも利点です。例えば、配送の追跡システムの導入により、配送状況をリアルタイムで把握することで配送スケジュールの調整に役立てます。
また、自社倉庫を保有するため、倉庫の設備や運営方法の自由度が高く、スピード重視や費用面重視など自社向けの最適な物流システムを作れます。
3.情報共有や現場管理しやすい
自社便では、情報共有や現場管理が容易になります。社内で一貫した業務体制を取れるため、各部門での情報共有はもちろん、自社社員が直接現場を管理できます。
例えば、配送ドライバーと物流担当者が配送の進行状況を共有することで、配送の遅延やトラブルが発生した際には、迅速に対応できます。
4.顧客のニーズから業務改善できる
自社物流の強みとして、顧客のニーズから迅速に業務改善できるのも利点です。返品対応や苦情処理などのカスタマー対応があり、社員が直接お客様の声を拾えるため、顧客のニーズをいち早く把握できます。
例えば、配送ドライバーが顧客から問題や課題を即座に把握できるので、継続的に業務改善を図り顧客の満足度を高めやすいです。
5.トラブル発生時に素早く対応できる
自社で配送するメリットは、トラブル発生時に素早く対応できる点です。物流業務は、誤配送や遅延など配送時のトラブルのほか、身体を使う業務のため、社員の怪我や体調不良といったトラブルが発生しやすいです。
自社倉庫であれば、現場の様子を直接確認できるため、トラブルが起きた際にすぐに対応できます。
自社便の3つのデメリット
- 初期費用と運用費のコストがかかる
- 自社業務を圧迫しやすい
- 大規模な受注への対応が難しい
1.初期費用と運用費のコストがかかる
自社便のデメリットは、初期費用と運用費のコストがかかる点です。特に初期費用が大きく、倉庫を建てるだけでなく、トラックや棚、駐車場など、物流業務に必要な設備を一通り揃える必要があります。
また、設備だけでなく業務を円滑に行うため、人材の育成も必要です。設備や人材を揃えた後、閑散期であっても光熱費やメンテナンス費などの運用費がかかる点もデメリットとして大きいです。
2.自社業務を圧迫しやすい
自社便は、担当者の能力に依存し、業務を圧迫しやすい点もデメリットです。担当者によって物流の品質に差が生じ、低品質のサービスを顧客に提供する可能性があります。
また、業務の性質上、受注管理や配送など、当日中に対応しなければいけない業務に加え、突発的に発生するカスタマー対応も必要で、業務が圧迫しやすいのも自社物流の欠点です。
大量の商品を取扱うのが難しい
自社物流では、大量の商品を取り扱うのが難しいのもデメリットの1つです。物流は取り扱い商品が多ければ多いほど、誤出荷や遅延などのミスが増えやすく、最悪、顧客からの信頼を失う可能性もあります。
人員を増やせば物流の品質を維持できますが、コストに見合った成果が出しにくいです。物流アウトソーシングなら物量に関わらず、高品質かつ一定コストで対応できるため、大きな事業ほどおすすめです。
自社物流と物流アウトソーシングの費用比較
費用 | 自社物流 | アウトソーシング |
---|---|---|
合計費用 | 約244万円 | 約130万円 |
代行費用 | 0円 | 約130万円 |
人件費 | 約125万円 | 0円 |
管理費用 | 約39万円 | 0円 |
配送費用 | 約80万円 | 0円 |
※月1,000個の商品を配送した場合を比較
物流アウトソーシングで月1,000個の商品を配送した場合、相場は約130万円です。自社物流の一般的な相場は244万円なので、アウトソーシングを活用すれば約114万円近く費用を抑えられます。
また、繁忙期等で人手が足らなくなると、自社物流の場合、1名人員を追加するごとに約25万円追加される反面、アウトソーシングなら一定料金で運用できます。
自社物流の費用詳細
人件費 | 25万円×5名 ※運搬作業員3名、在庫管理2名の想定 |
---|---|
管理費用 | 倉庫の賃料:25万円 設備費用:6万円 光熱費:5万円 保険費用:1万円 メンテナンス費用:2万円 |
配送費用 | 800円×1,000回 ※送料1回800円で計算 |
物流アウトソーシングの5つのメリット
- 物流コストを削減できる
- 業務が効率化できる
- 物流品質が向上する
- 繁忙期のみ人員増加できる
- 物流センターを持つ必要がない
1.物流コストを削減できる
物流をアウトソーシングするメリットは、コストを削減できる点です。物流アウトソーシングは、扱う商品数や作業量に応じて費用が決まるため、無駄なコストをかけずに運用できます。
特に、自社で物流のノウハウがない企業は、初期費用や人件費、管理費のコスト削減におすすめです。コストをかけずに、物流業務を行いたい企業はアウトソーシングを検討してみましょう。
2.業務を効率化できる
物流をアウトソーシングは、業務の効率化を図れるのもメリットの1つです。物流センター代行に業務を任せることで、社員のリソースを割く必要がなくなり、本来のコア業務に集中できます。
また、アウトソーシングなら専門家に業務を依頼できるため、物流処理スピードや精度が高いのも魅力です。自社便よりも出荷件数の増加が見込めるため、売上向上にも繋がります。
3.物流品質が向上する
物流アウトソーシングをすると、物流品質の向上も見込めます。独自のノウハウや最新のツールを用いて各業務が行われるので、出荷数が増えたとしても高い品質を保ったまま荷物をお客様に届けられます。
また、物流業務に精通した外部の人材に任せられるので、在庫紛失や誤配送などのトラブルを避けられます。物流業務の人的ミスに課題を抱えている企業は、物流アウトソーシングも視野に入れましょう。
4.繁忙期のみ人員増加できる
物流アウトソーシングは、業務量に応じて人員を増減できるので、必要なコストしか発生しません。繁忙期のみ人員や倉庫スペースを増加し、閑散期の無駄な出費を減らせます。
オンラインショップを例に挙げると、セール期間と通常期間とでは業務量が大きく異なります。アウトソーシングなら必要なときに人員増加ができるので、コストの削減にも繋がります。
5.物流センターを持つ必要がない
物流をアウトソーシングすることで、物流センターや倉庫を持つ必要がなくなるのもメリットです。倉庫の大きさに縛られず、自由に事業拡大や取扱商品の変更が可能です。
また、アウトソーシング先の最新設備を使えるのが利点です。費用を抑えながらトレンドに沿った物流をするなら、自社で無理せずアウトソーシングがおすすめです。
物流アウトソーシングの3つのデメリット
- 外注企業ごとに委託できる業務が異なる
- 自社にノウハウが蓄積されない
- 業者の選定が困難
1.外注企業ごとに委託できる業務が異なる
物流アウトソーシングは、外注先によって委託できる業務が異なります。例として、事務処理や商品の検品など専門的な業種は対応できないケースがあり、自社で業務を行っている企業も多いです。
また、業務の一部のみに対応している外注先もあるので、委託したい業務が対応しているか依頼前に必ず確認しましょう。
2.自社にノウハウが蓄積されない
物流をアウトソーシングすると、社内にノウハウが蓄積されません。大部分を委託すると、社内で物流業務に精通した人材の育成が困難になり、将来内製化に戻すことが難しいです。
アウトソーシングする場合、フィードバックの収集や業務のマニュアル化など、内製化に戻しても問題ない仕組み化をしてくれる会社を選びましょう。
3.業者の選定が困難
物流アウトソーシングは、依頼する業者の選定が困難です。最近では代行業者が増えており、自社に合ったアウトソーシング先を探すのに手間がかかります。
外注先を検討している企業は、PRONIなどの見積もり一括サイトを活用するのがおすすめです。見積もり一括サイトは、業務別に代行会社を絞れるので、簡単に外注先の候補をピックアップできます。
物流アウトソーシングの成功事例
外注先 | グロップ |
---|---|
外注元 | 大手ノートメーカー |
導入の背景 | ミスの防止とコスト削減のため |
業務内容 | ・2,400の商品管理 ・デイリーで約1,000梱包を出荷 ・繁忙期は8,500梱包の出荷に対応 |
物流アウトソーシングは、ミスの防止とコスト削減を期待して導入するケースが多いです。グロップは、創業50年を迎える豊富なノウハウを元に、作業時間の短縮と運賃コストの削減に成功しています。
受付事務やコールセンターの業務経験も豊富なので、商品の受付から返品の対応も一括で任せられます。EC物流のアウトソーシングなど、商品の受注や発注、顧客からの問い合わせを1社で対応可能です。
委託元のニーズに合わせて、提案内容をカスタマイズしてくれるので、物流アウトソーシングに悩んだらグロップに相談してみてください。
まとめ:自社便の業務改善なら物流アウトソーシング
自社便は、物流業務に精通した人材がいれば、効率的な配送ルートの確保や在庫管理を行う物流コストの削減が見込めます。また、柔軟に配送スケジュールを管理できるので、顧客への迅速な対応も可能です。
ただし、在庫の紛失などのトラブルや出荷量の増加でコストに見合った成果を出せず、業務改善を検討している企業は、物流業務をアウトソーシングするのがおすすめです。
物流アウトソーシングは、外注費用が掛かるものの、専門のノウハウにより物流の品質向上が期待できます。また、繁忙期だけ依頼もできるので、物流業務に問題を抱えている企業は検討してみましょう。
【PR】物流アウトソーシングならグロップ
物流アウトソーシングの会社選びに迷ったら、グロップにお任せください。規模の大小問わずに様々な業種に対応してきた実績があり、要望にあった業務内容を提案します。